林業について

山の管理

昭和30年代から始まった拡大造林とともに一斉に植林されたスギ・ヒノキ林。そのスギ・ヒノキ林もそろそろ伐期を迎えようとしています。
しかしながらその後の手入れ不足で荒れ果てたままのスギ・ヒノキ林が目立ちます。手入れが行き届いた山の木は付加価値が増大します。 とやまの木で家を作る会が発足しました。所有山林のお手入れを検討してみませんか。いい木は売れる時代ももうすぐです。弊社ではあなたの所有山林の管理をお引き受け致します。 公的な補助が受けられる場合もあります。そんな確認業務から実際の現場作業まですべてお引き受け致します。 現場作業として実際に行うのは、あなたの所有山林を見せていただいてからご相談申し上げます。考えられる作業としては「枝打ち」「間伐」「除伐」「択伐」「下草刈り」等があります。

20年以上の経験者のいる、山仕事のプロ集団『株式会社 鶴巻育林サービス』がお引き受け致します。

枝打ち・間伐

最近は人工林の枝打ちや間伐が遅れていて、昼でも暗い林が多く見受けられます。 スギやヒノキ以外に草さえも生えていないような森林はとても健全な森とはいえません。そんな林は動物達はもちろん、虫たちも敬遠するような不健全な森であるといえます。

枝打ちの目的

枝打ちの目的として、生産材の質の向上(無節材・年輪構成のいい林)とともに、林内へ陽光を届きやすくし下層植生の改善を図る事などがあります。

間伐の目的

  1. 林内環境の改善
  2. 伐期に達した木を使う目的で伐るということがあります。戦後全国で植えられたスギやヒノキが適齢期に達して充分に用材として使えるくらいに成長したので、 抜き切りして有効に使う目的でおこなう間伐。優良木間伐といいます。
  3. 成長の良くない木を選び切り倒し、残った木を成長させる目的でおこなう間伐。不良木間伐といいます。

最近では森林公社や緑資源開発公団でも間伐を奨励しています。

枝打ち作業

間伐をして残った木をより良い環境で成長させるために、枯れて木にくっついている枝、また生きている枝でも不要な枝(陰樹冠)を落とし、優良材生産の目的のために行う作業です。
右の写真は“枝打ちロボット”という機械を使って枝打ち作業をしているところです。下で木の幹に巻きつけてエンジンをかけて、あとはリモコンにより遠隔操作で作業ができます。上昇ボタンを押すと木の幹をぐるぐる廻りながら上昇して枝があるところまで来たら作業ボタンを押すことにより、チェンソ―が回転を始め枝を切りながら上昇して目的の高さまで枝打ち作業を安全に行う事ができる機械です。 どんなに高木であっても人が木に登ることなく安全に枝打ちができます。 しかし、山の急斜面での作業や曲がった木に対してはロボットは使えない可能性が高く、屋敷林での枝打ち、森林公園内での枝打ちなどに向いている機械です。 慣れると操作方法がとても簡単なので子供でもできますが、木に巻きつける作業は大人がやらないといけませんね。
弊社では3台のロボットを使ってより安全な枝打ち作業ができるように準備をしていますので、屋敷林の枝打ち作業などはお任せください。

端材・流木チップ化利用

作業現場で発生する小径木や枝葉などは写真のような移動式チッパーを使用してチップ化して再利用するようにしています。
写真の現場は富山県内の庄川(一級河川)河川敷内の支障木を伐採してチップ化しているところです。 河川敷内には陽木のオニグルミやヤナギ類、カワラグミなどが成長してきます。放置しておくと大木になって堤防道路や橋を利用する車両の通行の邪魔になって危険なこともあり、定期的に整理伐が必要となります。 また川の水量が増すと上流から流れて来た流木などが引っかかってしまうこともあり、スムーズに水が流れない原因ともなります。 発生したチップはキノコの培養やアスファルトに混入したりして使いますが、まだまだ試行錯誤という段階です。また直径10センチ前後の幹の部分はキノコの植菌をして小学校に教育の一環として配ったり、 菌を植えることから学習する目的で使われているようです。
(一級河川の場合は国土交通省の指示で再利用化を図っています)

屋敷林整備・自然配植緑化事業・自然教室企画も充実させます

下草刈について

スギやヒノキを植える時は50cm~70cmぐらいの苗木を植えます。当然そこには大きな木はなく、日当たりがとてもいいので、もともとそこに生えていた草類が育ちます。 草丈も大きくなりいつの間にか植えたスギやヒノキが、草に隠れ見えなくなってしまいます。そうなってしまいますと光があたらなくなり成長が遅れ、細く育ったり、ひどいときは枯れてしまいます。 スギやヒノキが他の草に負けてしまわないように、草が伸びる梅雨の時期からお盆頃までに草を刈り、スギやヒノキに充分に光が当り成長するのを助けるために行う作業です。 刈った草はそのまま枯れてスギやヒノキの肥料として活かされます。スギやヒノキなどは人が手を掛けて管理してやらないと他の植物に負けてしまうので、”下草刈り”は非常に大切な作業です。

屋敷林

歴史を積み重ねて大きく成長した屋敷林ですが最近、勢いが衰えたようだと思ったことはありませんか?色々な原因が考えられます。

  • 道路整備等による地下からの水の供給不足
  • 車の増加による環境の悪化
  • 屋敷内の土壌の硬化と貧栄養化
  • 枝打ち不足による枯れ枝の増加
  • 鳥獣の巣となり糞害が発生

等々ありますが、弊社では診断の上適切な処置を施し、すっきりした屋敷林の再生ができるようにご相談に応じます。枝打ちや強剪定をするだけでも見違えるようにすっきりします。

屋敷林の枝打ち

  • 良い例

    散居村特有のスギで家の周囲を囲んだ屋敷です。枝打ちの高さも良好で、スギもまっすぐ育っています。ただ、もう少し広葉樹が点在していれば最高の屋敷林ですね。

  • 良くない例

    スギの幹を途中で切り、更に枝を極端に切り落としてしまった屋敷林のスギです。こんなに切ってしまうと葉の呼吸が困難になってしまい枯れてしまう可能性が高くなります。見るからにかわいそうです。

  • 良くない例

    屋敷林のスギを間引くように切り落としてしまったものです。こちらも呼吸困難に陥り枯れる可能性が高くなってしまいます。実際、手前には枯れてきているスギが何本かあります。

  • 良くない例

    枝を間引くということはしてないのですが、あまりにも高いところまで枝を落としてしまっている屋敷林です。こちらは枝を間引いているというわけではないので、枯れる事はないとは思いますが屋敷林の効用である、防風の役目やプライバシーを保護するという事はまったくできない状態になっています。

雪起こし

雪を起こしてどうするんだ?という疑問が湧いてくるような言葉ですが、れっきとした一つの山仕事です。 北陸地方には重くて湿った雪がたくさん降っては積もりますが、小さなスギやヒノキは、この重い雪が一番の苦手です。 雪が降り始めると枝に雪が積もりだんだん重くなり、耐えられなくなると倒れてしまいます。雪が解けても自分では起き上がろうとはしません。 雪解けを待って人の手で起こしてやらないと将来、根元が曲がったあまりいい材質の木にはなりません。縄などで起こしておかないといけないことになります。この作業を”雪起こし”といいます。

大きな木では、枝に付いた雪で重みが増し、幹の途中で折れてしまうこともあるくらいです。北海道のようにさらさらの雪が降る地域には”雪起こし”作業はないようです。

お問い合わせ・ご相談

森・山の管理はもちろん、林業に関わることなら 鶴巻育林サービスにお気軽にご相談ください。

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